集中してボディーワークを受けたことで、全く問題無いと思っていた自分の体が、ひどく不快で居心地の悪い状態だとわかってしまった私。
どうして今まで何も感じなかったのだろう?
とても不思議でしたが、この不快な体の状態が、長く苦しめられてきた精神的な問題と無縁ではないと思えました。
また同時に、懸命にもがいてきたけれど、
常に、自分の全てが〝今ここ〟にはいなかった、
自分の一部が体から抜け出した状態で長いこと生きてきた、
そんなふうに思えたのです。
数年後、知人の紹介で、ある講演会に参加することとなりました。
それは、眠れる予言者といわれたエドガー・ケイシーのリーディングを研究し臨床に生かしてきたメンタルヘルスの専門家デイビット・マクミラン氏の講演会だったのですが、第一部のテーマは、「心と身体のつながり」。
エドガー・ケイシーは、魂や心と肉体をつなげているシステムとして、交感神経系統・知覚神経系統・内分泌腺の三つをあげていたと、マクミラン氏は教えてくれました。
さらに、ケイシーは、恐怖症の人には「魂の脳」といわれる交感神経系統に問題がある場合が多いと言い、精神的な問題を抱えた人にはマッサージやオステオパシーを勧めていたとも。
身体に無関心だった私がマッサージ師養成学校に入ってしまったのも、この講演会に参加できたことが大きかったと思っています。
そして、今も、自律神経系統・知覚神経系統・そして、内分泌腺を含む7つのエネルギーセンターが心身の健康に深く関わっているという思いが、日に日に強まっているのです。
1998年に行われたデイビット・マクミラン氏の講演会。
もう、販売中止になってしまいましたが、私はCDではなくカセットテープを買って何度か聞きました。
やはり、エドガー・ケイシーは、魂や心と肉体をつなげているシステムとして、内分泌腺、交感神経系統、知覚神経系統の三つをあげたと言っています。
日本語だけですから、マクミラン氏が英語で何と言ったかもわかりませんし、ケイシーの研究家である光田秀先生は古い冊子①の記事に、
❝私達の魂は、もともと霊的次元に存在するものであり、物質世界に属する肉体とは次元を異にしています。そのため、魂と肉体は本来は相互作用を持つものではありません。そこで、魂はある巧妙な仕組みを介して肉体をコントロールします。その魂と肉体の仲立ちをする仕組みは大きく分けると、
(1)五感及び脳脊髄神経(随意筋)
(2)自律神経(不随意筋)
(3)内分泌腺
の3つになります。❞
と、書かれています。
交感神経か、自律神経かというと、講演会でだったか、この場合の交感神経には副交感神経も含まれると聞いた気がします。
ただ、「オイルマッサージ」のページにも書いていますが、交感神経管が走る背骨両脇のマッサージを勧めたケイシーは、交感神経系と脊髄神経系の協調の大切さを語ることの方が多かったのではないかと思います。
でも、私自身は、もし魂と肉体を繋げる仕組みがあるとしたら、交感神経と副交感神経の両方、つまり自律神経系統だと思っています。
また、脳脊髄神経は、脳の指令を末梢に伝える運動神経と、末梢の感覚を脳に伝える知覚神経(感覚神経)に分かれます。
今もですが、私は運動神経がかなり悪いですし、これも、魂と肉体を繋げる仕組みの一つかもしれません。
けれど、体の感覚が戻って、それまで自分の一部が体から逃げ出していたように感じた私には、知覚神経の方がより果たしている役割が大きいように思えてしまいます。
内分泌腺に関しては、ケイシーは、遠い昔からチャクラだとかエネルギーセンターだとか言われているもの、それが肉体では内分泌腺なのだと言っていたそうです。
チャクラというと、文献によって書かれていることも違いますし、怪しいと思われる方もいらっしゃるでしょう。
けれど、私自身は、ジョー・ディスペンザ氏の『超自然になる』という本を読み、私たちのこの体には内分泌腺も含んだ7つのエネルギーセンターがあるということを再認識することが出来ました。
①1997年3月発行の、日本エドガー・ケイシーセンター通信Oneness No.16 特集「うつを克服する」。
『魂の傷を癒す』P.15