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「はるのいざない」は、東京都渋谷区、千駄ヶ谷の駅から徒歩5分ほど。
1軒屋の2階にある小さなセラピールームです。
マッサージ(着衣・オイルマッサージ)と、クレニオセイクラルセラピーというとてもソフトなボディーワークを提供しています。
32歳のとき、セラピストから強く勧められたこともあり、ボディワークというものを初めて受けました。
マッサージと、あの頃は、まだ名前も知らなかったクレニオセイクラルセラピーだったのですが、回を重ねるにつれ、全く問題無いと思っていた自分の体が、ひどく不快で居心地の悪い状態だとわかっていったのです。
どうして今まで何も感じなかったのだろう?
とても不思議でしたが、この不快な体の状態が、長く苦しめられてきた精神的な問題と無縁ではないと思えました。
また同時に、懸命にもがいてきたけれど、
常に、自分の全てが〝今ここ〟にはいなかった、
自分の一部が体から抜け出した状態で長いこと生きてきた、
そんなふうに思えたのです。(つづき 魂や心と肉体を繋げているシステム)
好奇心に背中を押されてマッサージ師の養成学校に入ってしまったのが2009年。
〝今ここ〟にある体にしっかり繋がることの大切さを分かち合えたら嬉しいです。
心臓がドキドキしている、だるい、疲れているといった体からのメッセージを内受容感覚といいます。
忙しいと無視しがちですが、実は、様々な心身の不調時に低下が見られ、この内受容感覚の誤入力が心身症をはじめ多くの病に関わっていると言われはじめているのです。
特に乳幼児期の深刻なトラウマはこの感覚の低下をもたらすと言われていますが、気づいていない方も多いのではないでしょうか?
思考を巡らす頭だけで生きるのではなく、しっかり体と繋がりその声を聞きながら生きることが、本来の自分を生きる鍵でもあるのです。
触れる手に導かれ自分の内側に意識を向けていく。
考えることを休んで、
感じることを思い出してみませんか?
トラウマ(心的外傷)は、何が起きどう感じたか以上に、命を守るため、自律神経系統がどのように働いたかが深く関わっています。
そして、それによって変化の生じてしまった自律神経系統が元の状態に戻るのは、人間の場合、簡単では無いということもわかってきました。
けれど、心身ともに安全と感じられ真に寛げる時間を意識的に作り、それを積み重ねていくことで、今もまだ危機的状況のままの自律神経系統に、危機が去ったことを伝えていけるのです。
「はるのいざない 」も、そんな時間を過ごして頂ける場所でありたいと思っています。
産まれてきた赤ちゃんは、五感を通じてこの世界を知り、その変化を感じ取ります。
中でも、触覚が果たす役割は大きく、痛い、痒い、オムツが濡れているという感覚から泣いて周囲に不快さを伝えます。
また、抱かれた胸や触れられた手の温もりに安心して眠ることも出来ます。
けれど、成長するに従って、多くの人が、体が感じることよりも、頭が出す答えを優先する様になっていきます。
凝り固まった身体はしっかり解すことも有効ですし、一概に強い刺激を否定するつもりはありません。
でも、感覚が全てだった幼い頃、この世界の素晴らしさを伝え生命力を溢れさせてくれたのは、あなたを変えようとする強い刺激ではなく、批判や強制の無い、頬に触れる心地良い風や、毛布の柔らかさや、優しく触れられた手の温もりだったのではないでしょうか?
「はるのいざない」は、そんな風に触れていくことを大切にしています。