クレニオセイクラルセラピー

始まりとアプレジャー・インスティチュート

 クレニオセイクラルセラピーは、アメリカのオステオパシーの医師(D.O.)であるジョン・E・アプレジャー博士によって始められたセラピーです。→クレニオセイクラルセラピーの始まり

アプレジャー博士.は2012年に亡くなられました。

けれど、彼が設立したアプレジャー・インスティチュートによって、このセラピーは、より効果的であるよう今も洗練されつづけています。

 


クレニオセイクラルセラピーの禁忌症

アプレジャー・インスティチュートが現在、禁忌としている症状は下記になります。

頭蓋内圧亢進、急性期の脳卒中、脳動脈瘤、多量の出血、延髄ヘルニア、最近の頭蓋骨折、脳脊髄液減少症、二分脊椎(脊髄髄膜瘤)、アーノルド・キアリ奇形

「はるのいざない」のクレニオセイクラルセラピー

日本支部であるアプレジャー・インスティチュート・ジャパンにおいても随時セミナーが開催されていて、「はるのいざない」では、『クレニオセイクラルセラピー初級・中級セミナー』で学んだことを基本にセッションを行っています。

また、2023年4月末から5月初めに参加した『クレニオセイクラルセラピーTouching the Brain(グリア細胞) 初級』で学んだこともセッションに取り入れはじめました。

 

ともに、アプレジャー先生が示した原則にそったものです。

けれど、以下、セラピーの説明をするにあたっては、わかりやすいように、二つをわけて、『クレニオセイクラルセラピー初級・中級セミナー』で学んだことは「●クレニオセイクラルセラピー 基本」に、『クレニオセイクラルセラピーTouching the Brain(グリア細胞) 初級』で学んだことは「●クレニオセイクラルセラピーTouching the Brain(グリア細胞)」に書かせて頂きます。

●クレニオセイクラルセラピー 基本

※クレニオセイクラルシステム

 神経の中枢である脳と脊髄は、外側から硬膜・くも膜・軟膜という3層の膜に包まれて頭蓋骨と脊柱の中におさまっています。

 一番外側を厚い防水性のある硬膜で覆われた、取り出したらオタマジャクシのような形をしているその中では、脳脊髄液といわれる液体が生産・循環・再吸収されていています。

それに伴なう液圧の変動も関係していると言われていますが、このシステムは、独自のリズムで、拡張、収縮という僅かな動きを繰り返しています。

呼吸とも拍動とも異なるこのクレニオセイクラルリズムは、全身で感じ取ることが可能だと言われています。

けれども、出生時のトラブルや外傷や様々なに要因によって、クレニオセイクラルシステムに問題が生じてしまうと、このリズムにも変化が起こります。

 クレニオセイクラルセラピーは、このリズムを一つの指標にしながら、ごくごくソフトなタッチで、システム本来の機能を補助し、自然治癒力による回復に寄り添っていくセラピーです。

主に、クレニオセイクラルシステムの自然な動きに制限を与えている筋膜や硬膜、頭蓋や顔面を構成している骨などのリリースを行っていきます。


※流れの改善の重要性

【脳脊髄液】

脳脊髄液は、脳と脊髄を、浮かせることによって外傷から守っているだけではありません。

ニューロンやグリア細胞の成長を助け栄養素を供給するとともに、循環により、脳から有害物質の除去を行っています。

老廃物や毒素の蓄積が脳の不調に繋がる可能性もありますし、この役割は重要です。

また、循環の障害や閉塞は、脳水腫や脳性高血圧を引き起こす可能性があります。

脊髄液の流れは、心身の健康に深く関わっています。

【血液の流れ】

重さは体重の2%ほどですが、心拍出量の約15%もの血液が脳に送られています。

それほど、脳は血液が運ぶ酸素や栄養を必要としています。

また、それらを届けた血液が心臓に戻る静脈の流れがスムーズであることも同じように重要です。

筋膜や硬膜、頭蓋や顔面を構成している骨などのリリースが起きると、血液やリンパ液の流れも改善されます。

【神経の流れ】

筋膜や硬膜、頭蓋や顔面を構成している骨などがクレニオセイクラルシステムの自然な動きに制限を与えている状態は、脳や脊髄といった中枢神経だけでなく、運動司令や知覚を伝える末梢神経にも影響を与えることがあります。

視覚・聴覚・嗅覚・味覚に関わったり、表情筋や咀嚼筋や舌を支配したり、顔の感覚を司ったりする脳神経も例外ではありません。

また、交感神経・副交感神経といった自律神経に影響が及ぶこともあります。


→●クレニオセイクラルセラピーTouching the Brain(グリア細胞)

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